いたずらフィガロ

むかしのアメリカのマンガについて。

リトル・ニモと山を走る四駆

1907年6月23日『ニューヨーク・ヘラルド』の「眠りの国のリトル・ニモ」です。 冒頭、族長が「こどもたちを帰らせるのはまってくれ、わたしの車に乗せようと思ってたんだ! よく気をつけるから、おねがいだ」と、軍艦の船員に頼み込んでいます。「よく気をつ…

リトル・ニモと鍋のなかのフリップたち

1907年6月16日『ニューヨーク・ヘラルド』の「眠りの国のリトル・ニモ」です。 波打ち際にいるニモたちのシーンからはじまります。画面左上には軍艦がみえていて、ニモたちを迎えにきたのだと思います。お姫さまが「護衛たちが来たわ」というと、ニモも「よ…

レアビットと『レアビット』単行本

1905年10月4日『ニューヨーク・イブニング・テレグラム』の「レアビット狂の夢」です。 男が冊子をみながら往来を歩いています。笑ってますね。「ひっひっひ、こりゃひでえ本だな、くくく、こいつの夢はまるでオレの...わははは」。手にしているのは、単行本…

レアビットとチューインガム

1905年9月30日『ニューヨーク・イブニング・テレグラム』の「レアビット狂の夢」です。 いつもの「レアビット」とはちがって、今回は横長の形式です。それにコマの数も16あり、いつもより多めですね。 1905年9月30日は土曜日なのですが、この横長タイプの「…

リトル・ニモとゾウのレース

1907年6月9日『ニューヨーク・ヘラルド』の「眠りの国のリトル・ニモ」です。 前回、島の人々はニモたちを歓迎するあかしとして、おおぜいで舞いを披露してくれました。それは手に槍をもちながら勇ましく踊るものだったので、フリップとニモは、自分たちも槍…

リトル・ニモと蛇のエレベーター

1907年6月2日『ニューヨーク・ヘラルド』の「眠りの国のリトル・ニモ」です。 1〜4コマ目、縦長のコマがつづいています。コマのなかにはいずれも背の高い木が描かれていて、縦長のコマがこの木の直立を強調しています。 1コマ目、木の上につくられている家屋…

イエロー・キッドとダイム・ミュージアム

1898年5月1日の「イエロー・キッド」です。 掲載紙についてですが、『ジャーナル』と書いてあるものもあれば『ワールド』と書いてあるものもあり、よくわかりません。これについては後述します。 「ケイシーの街角のこどもたちによるダイム・ミュージアム」…

レアビットと列車にひかれつづける男

1905年9月27日『ニューヨーク・イブニング・テレグラム』の「レアビット狂の夢」です。 男がひとり、市街地にたたずんでいます。「家に帰ろうかな、それともまだダウンタウンにいようか? 帰るべきだな。いや、やっぱりまだダウンタウンにいたほうがいい。あ…

レアビットと巨人のプロポーズ

1905年9月23日『ニューヨーク・イブニング・テレグラム』の「レアビット狂の夢」です。 「最初の夫はとても背が高かったわ。あなたを夫として愛することはできるでしょうけれど、それでもわたしは背の高いひとが好きなの。あなたの背が高くさえあれば...」「…

リトル・ニモと渡河

1907年5月26日『ニューヨーク・ヘラルド』の「眠りの国のリトル・ニモ」です。 前回はジャングルのなかを歩いていたわけですが、今回は川をわたるようですね。一行は水辺につき、お姫さまとニモがいすに乗り込んでいるところです。いすは竹でできており、い…

リトル・ニモとジャングルの動物たち

1907年5月19日『ニューヨーク・ヘラルド』の「眠りの国のリトル・ニモ」です。 ニモたちはジャングルのなかを歩いています。先頭を歩くのはこの島の族長で、「わたしの宮殿まではそう遠くない、ジャングルをちょっと歩けば着くぞ」と、ニモたちを率いていま…

イエロー・キッドと万能トニック

1898年1月23日『ニューヨーク・ジャーナル』の「イエロー・キッド」です。 「イエロー・キッドがすごい育毛剤をためしてみる」。ついにイエロー・キッドが育毛剤を使う日がやってきました。スキンヘッドだから育毛剤ネタはあるんじゃないかと思っていました…

イエロー・キッドとマジック・ショー

1898年1月16日『ニューヨーク・ジャーナル』の「イエロー・キッド」です。 「イエロー・キッドがライアンズ・アーケードでショーを行う」というタイトルのもと、イエロー・キッドがステージのうえに立ち、マジックを披露しています。けっこう気味が悪い絵で…

レアビットとスピーチの練習

1905年9月20日『ニューヨーク・イブニング・テレグラム』の「レアビット狂の夢」です。 「なんだこれは...」と、男が紙を手にしています。手紙でしょうか。制服をきたこどもがそばに立っていて、おそらく彼がこの手紙をもってきたのでしょう。 男は手紙を読…

レアビットとビルの屋上の親子

1905年9月16日『ニューヨーク・イブニング・テレグラム』の「レアビット狂の夢」です。 このマンガは...ほんとに悪夢ですね。下のほうのコマで、幼児がビルの屋上から飛ばされていってます。こどもが自分の目の前でこんなことになったらと思うとぞっとします…

リトル・ニモと鍋のなかのフリップ

1907年5月12日『ニューヨーク・ヘラルド』の「眠りの国のリトル・ニモ」です。 タイトルロゴのかわいい1コマ目、ニモたちはキャンディ諸島の族長や他の島民たちとともに、軍艦を降りて小舟に乗り込んでいます。前回の話では、この島でしばらく過ごすというこ…

リトル・ニモとキャンディ諸島

1907年5月5日『ニューヨーク・ヘラルド』の「眠りの国のリトル・ニモ」です。 いちばん下のコマ、褐色の肌のこどもたちが大勢いるのに目を奪われますね。ここはどこなのか。 1コマ目、フリップが「なんにせよこの古い軍艦から降りれるのはうれしいぜ」と言っ…

イエロー・キッドと画材屋

1898年1月9日『ニューヨーク・ジャーナル』の「イエロー・キッド」です。 右のコマのイエロー・キッドが、赤や青の絵具にまみれながら笑顔で手前に出てくる姿、スプラッターな感じですごく気になりますが、まずは左のコマから見ていきましょう。 イエロー・…

イエロー・キッドと雪模様

1898年1月2日『ニューヨーク・ジャーナル』の「イエロー・キッド」です。 小ぶりな作品ですね。「雪模様」というタイトルがあり、画面の中央に紙が貼ってあります。「ライアンズ・アーケード文学協会はディベートを予定しています。最も難しい問題です、すな…

レアビットとパパの舌

1905年9月13日『ニューヨーク・イブニング・テレグラム』の「レアビット狂の夢」です。 ちいさなこどもがテーブルから顔をのぞかせています。「パパ、ママがね、このはがき(souvenir postal cards)に切手をはってちょうだいだって。親戚にたくさん配るって…

レアビットとハエ取り紙

1905年9月9日『ニューヨーク・イブニング・テレグラム』の「レアビット狂の夢」です。 「彼女、2分で準備できるって言ってたな。今夜は劇場に行って、彼女にプロポーズだ。やってみせるぞ。ちょっとすわって待っていよう」。男が女性を待っているところです…

リトル・ニモと銛を打ちこむフリップ

1907年4月28日『ニューヨーク・ヘラルド』の「眠りの国のリトル・ニモ」です。 紙面の下のほう、空の赤と黄色が目を引きますね。海の青と組み合わされて、色のリズムを感じます。 紙面全体が、コマの枠線とはべつに、何層かに分かれています。まず、1〜3コマ…

リトル・ニモと荒れる海

1907年4月21日『ニューヨーク・ヘラルド』の「眠りの国のリトル・ニモ」です。 軍艦が大海原をつき進んでいます。船に押されて波がもりあがり、さらに舳先がその波をかきわけていて、迫力があります。ニモたちはコマのまんなかに小さく描かれています。デッ…

イエロー・キッドと二日酔いの元旦

1897年12月26日『ニューヨーク・ジャーナル』の「イエロー・キッド」です。 年末の新聞掲載ですが、タイトルは「元旦のライアンズ・アーケード」です。副題があり、それによればイエロー・キッドは「ウラー! ウラー! けどボクの頭は風船のようだね!」と、…

イエロー・キッドとそり遊び(2コマ)

1897年12月12日『ニューヨーク・ジャーナル』の「イエロー・キッド」です。 みんなでそり遊びをしています。コマがふたつあって、「1・いくぞ!」と、「2・いった!」とあります。動詞の語形変化のみを用いたシンプルなキャプションで、力強さはありますね…

レアビットとちっぽけな男と殺鼠剤

1905年9月6日『ニューヨーク・イブニング・テレグラム』の「レアビット狂の夢」です。 とても小さな男が立っています。椅子の脚よりも小さい。「どういうわけだろう、昨夜、酒を飲んでさわいでいるところを妻に見つかってしまって、人間こうも小さくなれるの…

レアビットと落ちてくるパパ

1905年9月2日『ニューヨーク・イブニング・テレグラム』の「レアビット狂の夢」です。 飛行船でしょうか、ロープが張り巡らされた空間の内と外で、会話がおこなわれています。「あんたは重すぎるが、じっとしてれば、上までつれていってやれるだろう。わたし…

リトル・ニモと閲兵

1907年4月14日『ニューヨーク・ヘラルド』の「眠りの国のリトル・ニモ」です。 眠りの国の海軍に救助されたニモたちは、軍艦のデッキに立ちました。フリップは「こりゃあよさそうだ」と立派な船に満足そうです。お姫さまは船員から挨拶を受けています。「お…

リトル・ニモと海賊王フリップ

1907年4月7日『ニューヨーク・ヘラルド』の「眠りの国のリトル・ニモ」です。 「眠りの国の海軍が砲撃してきたんだ、デッキに出て、やめるよう合図してくれ、そうしないと船が沈んじまう」。海賊の船長が、状況を説明してくれています。ニモたちを鎖で縛り上…

イエロー・キッドと二色刷りのクリスマス

1897年12月5日『ニューヨーク・ジャーナル』の「イエロー・キッド」です。 二色刷りですね、フルカラーではありません。人気にかげりが見えてきたのだろうか。 「ライアンズ・アーケードのクリスマス」ということで、どこかの一室を会場にしてパーティーをし…

イエロー・キッドとファウスト

1897年11月28日『ニューヨーク・ジャーナル』の「イエロー・キッド」です。 「ライアンズ・アーケードのグランド・オペラ」というタイトルがいちばん上にあり、木の柵のうえにはこどもたちが座っています。 このこどもたちの多くは、木の柵のしたでイエロー…

レアビットと気ままな暴君

1905年頃に『ニューヨーク・イブニング・テレグラム』に掲載された「レアビット狂の夢」です。これも日付はわかりません。 物語世界も、いつの時代のことなのかよくわかりません。古代ローマの為政者のような男が御輿にかつがれてやってきます。えらそうにふ…

レアビットと運賃を払わない男

1905年頃のある日に『ニューヨーク・イブニング・テレグラム』に掲載されたと思われる「レアビット狂の夢」です。 正確な日付は不明です。不明なのになぜ1905年頃であることはわかるのか、それは、新聞掲載の「レアビット」を再録した単行本が1905年に出版さ…

リトル・ニモと宝と砲弾

1907年3月31日『ニューヨーク・ヘラルド』の「眠りの国のリトル・ニモ」です。 ニモたちは海賊につれられて、船のなかの階段を下りています。先導する海賊は「船長がおまえたちを宝の部屋につれていけとさ。ぜんぶおまえたちに与える気なんだ」と顔を見せず…

リトル・ニモと板のうえのフリップ

1907年3月24日『ニューヨーク・ヘラルド』の「眠りの国のリトル・ニモ」です。 ニモたちは前回、海賊船につかまってしまったのでした。みな鎖につながれてすわっています。「海賊はボクたちをどうするつもりなんだろう、心配だなあ」「どうするつもりなのか…

イエロー・キッドとヤギの墓

1897年11月21日『ニューヨーク・ジャーナル』の「イエロー・キッド」です。 これを最初に言わなくてはなりません。画面右下に注目してください、ヤギのお墓がつくられています。「哀れなビル/片方の靴のように、最後まで忠実だった(Faithful to the last l…

イエロー・キッドとヤギの死

1897年11月14日『ニューヨーク・ジャーナル』の「イエロー・キッド」です。 イエロー・キッドはヤギがひく車に乗ってこちらに向かってきています。車は箱に車輪をつけただけの簡単な作りで、その車輪も不安定に傾いています。いつこわれてもおかしくなさそう…

レアビット11号と「海外マンガと翻訳」イベントについて

昨日ひさびさに食べたレアビットです。おいしかったです。 材料は ・チェダーチーズ ・エールビール ・ウスターソース ・マスタード です。バターは今回ないですね。 いつもとちがうのは昼食として食べたことです。だからドリンクはビールではなく牛乳でした…

レアビットと美容整形

1905年8月30日『ニューヨーク・イブニング・テレグラム』の「レアビット狂の夢」です。 「先生(beauty docthur)、わたしの顔をすこし整形してほしいんです。美しくなれるかしら?」「ええ、奥様」。形成外科医と客のやりとりですね。客の婦人の顔は、ほお…

レアビットと6フィート6インチの男

1905年8月26日『ニューヨーク・イブニング・テレグラム』の「レアビット狂の夢」です。 「ちょうどおなじなんだ、6フィート6インチなんだよ」と、背のたかい男が言っています。換算したらだいたい198センチのようです。それに対し背のひくい男が「そりゃ知ら…

リトル・ニモと海賊船

1907年3月17日『ニューヨーク・ヘラルド』の「眠りの国のリトル・ニモ」です。 ジャック・フロストの宮殿は、業者が取り壊してしまいました。宮殿に使われていた氷を売るためです。眠りの国も資本主義経済だったのかとおどろくわけですが、今回の冒頭場面は…

リトル・ニモと宮殿の崩壊

1907年3月10日『ニューヨーク・ヘラルド』の「眠りの国のリトル・ニモ」です。 ニモとお姫さまはジャック・フロストの宮殿にきています。前回は北極のてっぺんにのぼって、雪が舞いだしたのであわてて下りてきたのでした。途中、ホワイトアウトになってまし…

イエロー・キッドとライアンズ・アーケード

1897年11月7日『ニューヨーク・ジャーナル』の「イエロー・キッド」です。 中央やや右寄りで火が燃えています。この場面、燃えている火がいちばん強い光源のようですね。夜でしょうか。 中央やや左寄りではイエロー・キッドがバイオリンを奏でています。寝巻…

イエロー・キッドとリズとブルドッグ

1897年10月31日『ニューヨーク・ジャーナル』の「イエロー・キッド」です。 イエロー・キッドとリズが追いかけっこしていて、曲がり角にやってきたところからのお話です。6コマすべてがおなじ場所を描いています。木の板をつないでつくった柵が、コマごとに…

レアビットと失われたピッチフォーク

1905年8月23日『ニューヨーク・イブニング・テレグラム』の「レアビット狂の夢」です。 真っ黒な背景に、ふたりの人物が登場しています。ひとりは悪魔でしょうか、頭にちいさな角があります。「おい、オレのピッチフォークをどこにやった! おまえがもってる…

レアビットとアヘン窟

1905年8月19日『ニューヨーク・イブニング・テレグラム』の「レアビット狂の夢」です。 「チャイナタウンの中国人ならみんな知ってますよ。アヘンを吸いたいんなら用意しましょうか、アヘンを準備できる中国人がいるから」「いや、わたしが望んでいるのはア…

リトル・ニモと北極の螺旋階段

1907年3月3日『ニューヨーク・ヘラルド』の「眠りの国のリトル・ニモ」です。 前回、ニモたちがジャック・フロストに謁見する直前、フリップが行方をくらましてしまいました。なので今回、フリップが再登場しているかどうかをまず確認してみましたが、どうや…

リトル・ニモとジャック・フロスト

1907年2月24日『ニューヨーク・ヘラルド』の「眠りの国のリトル・ニモ」です。 トボガンにのって山をどんどん下ってくると、ものすごいお城にたどり着きました。中央に堂々とした塔をそなえ、それよりは小さな塔がいくつも立ちならび、全体としてシンメトリ…

イエロー・キッドとゴルフ(コミック・ストリップ)

1897年10月24日『ニューヨーク・ジャーナル』の「イエロー・キッド」です。 コミック・ストリップですね。テーマはゴルフです。ゴルフは以前にもやってました(イエロー・キッドとゴルフ - いたずらフィガロ)。そのときのゴルフは痛々しい場面がいくつもあ…

イエロー・キッドと馬のいない馬車

1897年10月17日『ニューヨーク・ジャーナル』の「イエロー・キッド」です。 「イエロー・キッドが仲間たちを馬のいない馬車に乗せる」ということで、イエロー・キッドは走る車のうえに立ち、こっちをむいて笑っています。画面中央、やや左上ですね。 イエロ…