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いたずらフィガロ

むかしのアメリカのマンガについて。

リトル・ニモとマグーズラ

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 1905年11月5日の『ニューヨーク・ヘラルド』紙に掲載された、「リトル・ニモ」です。

 

 水棲の怪物マグーズラ(Magoozla)が、ニモを眠りの国へと連れていこうとするエピソードです。Mag(大きい)、Goo(ねばねばしたもの、グーという音)、Ooze(粘液、泥)、Gorilla(ゴリラ)を組み合わせて作った名前でしょうか。なんにしても気味悪いですね。ただその名前のわりに、棲んでいる水の中はきれいです。

 

 本当は汚い泥水なんだけど、汚いまま示したらマンガにならないので、この物語の語り手が、聞き手にわかるようにわざわざ描いてみせたのかもしれませんが、でも、10コマ目でニモはたぶんマグーズラの姿を見て卒倒しそうになっているんだろうから、やっぱりこの水は澄んでいるんでしょうね。

 

 流れのある水を表現している、無数の横線がきれいです。夢オチ直前の、マグーズラがすごく速く泳いでいる様子もよくわかります。

 

 ところで作者のマッケイは、フリークスが集まる見世物小屋でバイト経験がありますので、怪物を描くのはお手のものです。今後もこのブログで何度もお目にかけることと思います。