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いたずらフィガロ

むかしのアメリカのマンガについて。

レアビットと毛生え薬

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 1904年10月14日の『ニューヨーク・イブニング・テレグラム』紙に掲載された「レアビット狂の夢」です。

 

 男が毛生え薬を試してみると、ものすごい即効性のある薬で、どんどん髪が生えていきます。5コマ目で「水に薄めて使うの!?原液のまま使ってしまった...」と、男が異変に気づきます。薬1滴に対し水が1ガロン(4リットルくらい)必要だったようです。

 

 最初の6コマまでは、男をいわば「同じカメラ」で映し出していて、伸びていく髪に読者の注意が自然と集まります。で、7コマ目、それまで室内にいたのが突然ヴォードヴィルで、ヒトとサルの間の「ミッシング・リンク」として見世物になっています。

 

 6コマ目までは実質的に一人称視点だったのが、7コマ目では三人称視点になり、観客の側からこの男を見るようになってしまい、この男が何か遠い存在になったように感じます。