いたずらフィガロ

むかしのアメリカのマンガについて。

レアビットと何か忘れてる男

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 1904年12月26日の『ニューヨーク・イブニング・テレグラム』紙に掲載された「レアビット狂の夢」です。

 

 1コマ目で男が「ラバーを職場に置いてきてしまった(Went and left my rubbers at the office)」と言ってます。次のコマでは「こんな天気にラバーがないんじゃ外に出られないよ(I just simply can't go with out rubbers this kind of weather)」とつぶやいていますね。

 

 「ラバーって何のことなの?」と思って辞書を引いたら「オーバーシューズ(雨天時など、靴が濡れたり汚れたりするのを防ぐため、靴の上から履くゴム)」ということでした。アメリカでは一般的なんでしょうか。使ったことないなあ。

 

 というわけで男はオーバーシューズを取りにいくわけですね、素足で。さらにはズボンも履かずに通りを歩いていきます。やってしまいましたね。でもこういうことは可能性ゼロじゃないんですよみなさん。私の友人が大学時代、通りで友達が来るのを待っていたら、その友達はトランクスしか履いておらず、私の友人がそれを指摘すると「これはトランクスじゃねえ!短パンだ!」と抗弁したらしいですからね。こわいこわい。

 

 上のマンガの男は、そういえばコートも着てません。でも紳士のたしなみとして帽子とステッキは忘れません。さすがですね。

 

 この帽子だけ、黒く塗られていて、頭のおかしなやつを一目見ようと集まる群衆がいても、主人公の男がどこにいるかすぐにわかります。