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いたずらフィガロ

むかしのアメリカのマンガについて。

イエロー・キッドとイースター

イエロー・キッド

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 1896年3月22日の『ニューヨーク・ワールド』に載った「イエロー・キッド」です。

 

 前回は政治がテーマでしたが、今回は年中行事ネタです。復活祭ですね。わたし自身は全く縁のないイベントで、一度もイースターを楽しんだことはないのですが、イエロー・キッドの右奥にいる少年たちが卵を持ってコツンとやってるのは、なんかそういうしきたりなんですかね?

 

 イエロー・キッドは「どうぞご覧あれ」という感じで読者のほうを向いてますが、読者としてはまず、ぐったりしてる黒猫のことを説明してほしいです。

 

 着飾った子供たちがパレードをしていて、それを建物が取り囲んでいます。建物には看板がいくつか見えます。

 

 「グーギャンの歌う雌鶏:手塗りのイースターエッグあります・ゆでて販売中」...やっぱり普通の鶏卵ですね。卵を模したチョコレートとかはいつからあるのだろう。

 

 「マダム・フリン:モード・乗馬服・ゴルフスーツ・ブルマー」...衣料品店のようです。スポーツにも対応しています。子供たちはここで服を買ったのでしょうか。

 

 「アレック・アシャン先生:あらゆる種類の演劇指導」...当時すでに American Academy of Dramatic Arts という、舞台俳優養成の学校がニューヨークにあったそうなので、たぶん似たような学校があちこちにできていたのではなかろうか。有名な俳優になって貧民街から抜け出そうとする子供もいたかもしれませんね。

 

 この三つの店が通りの左側にあって、いちばん奥に「マクスワット日用品店」があります。右側には「カソード教授によるエックス線占い:未来を見通し過去を撮影します」と書かれた、ひときわ怪しい看板が掲げられています。前回もエックス線の話がでてきましたが、レントゲンがエックス線を発見したのは1895年ですので、まだまだ人々の興奮覚めやらぬ状況だったでしょう。