いたずらフィガロ

むかしのアメリカのマンガについて。

レアビットとエレベーターボーイの冒険

1906年2月1日『ニューヨーク・イブニング・テレグラム』の「レアビット狂の夢」です。 いきなり謎の場面からスタートします。制服姿の青年が「悪党どもの足跡を見つけられればすぐに捕まえられるはずだ」とか言っていて、しかもその背後には、青年を襲おうと…

リトル・ニモと牡蠣みたいな顔

1908年2月2日『ニューヨーク・ヘラルド』の「眠りの国のリトル・ニモ」です。 ニモたちは前回、自分たちの姿が無限複製される「鏡の間」にいましたが、今回は自分たちの体が伸び縮みする場所にやってきました。これも鏡のトリック(映すものを変形させる鏡)…

リトル・ニモと鏡の間

1908年1月26日『ニューヨーク・ヘラルド』の「眠りの国のリトル・ニモ」です。 いや〜、マッケイは気が狂ったんでしょうか...。よくもまあこんな手のかかるものを描こうと思いましたよね。わけなくアニメーターにもなれるというものです。 ニモたちは「幻惑…

レアビットとくちばしおねえちゃん

1906年1月30日『ニューヨーク・イブニング・テレグラム』の「レアビット狂の夢」です。 若い男女がいちゃいちゃしています。男がもう帰る時間で、別れのキスをしているところです。男は、もしかしたらまだ帰りたくないのかもしれませんが、「君のパパが来る…

レアビットと目覚まし時計

1906年1月25日『ニューヨーク・イブニング・テレグラム』の「レアビット狂の夢」です。 目覚まし時計が鳴ったのでそれを止めようとするのですが、この時計は音が鳴るだけじゃなくてあちこち跳ね回ります。けっこう動きが速く、しかも軌道が読めないので、つ…

リトル・ニモと幻惑の間

1908年1月19日『ニューヨーク・ヘラルド』の「眠りの国のリトル・ニモ」です。 迷子になった三人はこれまでふしぎな体験をさまざましてきましたが、あらかじめ言っておくと、このエピソード以降さらに奇妙なことになってきます。2コマ目に「幻惑の間(Beffud…

リトル・ニモと気高き警官たち

1908年1月12日『ニューヨーク・ヘラルド』の「眠りの国のリトル・ニモ」です。 注目は何と言っても、1コマ目のニモの頭ですね...先週はスキンヘッドだったけれど、一週間たってうっすら毛が生えています! なかなかかわいい姿ではないでしょうか。ジャングル…

レアビットとドイツ語

1906年1月23日『ニューヨーク・イブニング・テレグラム』の「レアビット狂の夢」です。 このマンガの内容は単純で、男が「おかしいな、私のひげがないじゃないか」と、あちこち探してみるけど見つからない、という話です。細かいセリフはちがいますが、男は…

レアビットと入れ歯

1906年1月18日『ニューヨーク・イブニング・テレグラム』の「レアビット狂の夢」です。 あいかわらず「レアビット」は、各行の統一性というか連続性がはっきりあるなあという印象です。1〜4コマ目は男のスーツの黒が、また5〜8コマ目は氷面に生じた穴が、そ…

リトル・ニモとスキンヘッド

またしても久しぶりのブログ更新すぎて、「ニモ」の話がどこまで進んでいたのかまったく覚えていなかったですよ。でも、何ヶ月も更新していないのに閲覧数が1日1件くらいあって、その1件の人に申し訳ない気持ちをずっと持っていたんですよ!本当に! ...あら…

リトル・ニモと新年の抱負

1907年12月29日『ニューヨーク・ヘラルド』の「眠りの国のリトル・ニモ」です。 えー、またしても前回の更新からだいぶ日にちがたってしまい、「リトル・ニモ」のこれまでの話を忘れてしまってますが、要は、ニモとフリップとジャングル・インプの三人が宮殿…

レアビットとオウニー・ステイシー君

1906年1月11日『ニューヨーク・イブニング・テレグラム』の「レアビット狂の夢」です。 女の先生がひとりの生徒を叱るつもりでいます。なぜ叱られるのか、1コマ目の時点ではよくわからないのですが、どうやら先生がここ一週間ずっとその生徒のことを監視して…

レアビットとぐらぐら動く世界

1906年1月3日『ニューヨーク・イブニング・テレグラム』の「レアビット狂の夢」です。 男が煙突のてっぺんまでのぼってきました。どうやら友人たちと、煙突のてっぺんまでのぼれるかどうかの賭けをしていて、見事てっぺんまでのぼった彼が5ドルいただくよう…

リトル・ニモと走り屋サンタ(遅い)

1907年12月22日『ニューヨーク・ヘラルド』の「眠りの国のリトル・ニモ」です。 前回ではサンタクロースが突然あらわれて、「ニモをつかまえてクリスマスやるぜ」と言いながら、ニモたちの前を車で去っていったのでした。ニモたちはあわててサンタのあとを追…

リトル・ニモとあわてんぼうのサンタクロース

ひさびさの投稿です。前回の投稿から一年以上たつのか...。 話の内容をよく覚えていないのですが、たしかニモ(かわいい男の子)と、フリップ(葉巻すってる悪ガキ)と、インプ(褐色のジャングル少年)の三人が、モルフェウス王やプリンセスに会おうとさま…

レアビットとノブさん

1905年12月30日『ニューヨーク・イブニング・テレグラム』の「レアビット狂の夢」です。 ハゲたおじさんがくつろぎながら新聞を読んでいます。「スー族のまじない師による驚嘆すべき力...岩石やカブに髪の毛や羽や草を生やすことも意のままに。髪のうすい男…

レアビットとラップさん

1905年12月27日『ニューヨーク・イブニング・テレグラム』の「レアビット狂の夢」です。 制服姿の少年が、「こちら、ラップさん(Miss Rapp)へのお届けものです。こちらでよろしいですか、マダム?」と、荷物をもって立っています。その前には女性が立って…

リトル・ニモといびきベース

1907年12月8日『ニューヨーク・ヘラルド』の「眠りの国のリトル・ニモ」です。 マンガのタイトルを食べて真ん丸になってしまった三人は、ダンスホールにやってきました。「みんなおれたちを探しにいってるようだな」と、フリップは広間を見つめています。 ニ…

リトル・ニモと食べられるタイトル

1907年12月1日『ニューヨーク・ヘラルド』の「眠りの国のリトル・ニモ」です。 ニモたちは空腹のなか、食料貯蔵庫や厨房付近を歩きつづけています。本来このあたりにいるはずの人たちはみな、モルフェウス王の命により、ニモたちを探しにいっていて、おかげ…

レアビットとロッキングチェア

1905年12月23日『ニューヨーク・イブニング・テレグラム』の「レアビット狂の夢」です。 「その椅子はロッキングチェア(walking rocker)ですから、ゆれますので気をつけてくださいね」「大丈夫だよ、ぼくはこの椅子とても気に入ってるんだ」という、夫婦の…

レアビットとビッグミット

1905年12月20日『ニューヨーク・イブニング・テレグラム』の「レアビット狂の夢」です。 「このお金は保険契約者からだまし取ったものですね? 返しますか? その帽子も契約者のお金で...」「はい、買いました! 帽子も返します」。法廷でしょうかね、保険業…

リトル・ニモの寝顔

1907年11月24日『ニューヨーク・ヘラルド』の「眠りの国のリトル・ニモ」です。 空腹きわまってやせほそっている三人が、ボートに乗っています。「立ってるのもしんどいぜ」「しんどい? ぼくはもうぜんぜんダメだよ、お腹すいたなあ」。 かれらは、引きかえ…

リトル・ニモと腹ぺこ

1907年11月17日『ニューヨーク・ヘラルド』の「眠りの国のリトル・ニモ」です。 「兵士たちはニモの居場所についてなんの手がかりも発見できずにおります、モルフェウス王」。兵士たちの上官らしき男が王様に報告しています。 王様は「なんだと! もういちど…

レアビットとフィル・カイボッシュ

1905年12月16日『ニューヨーク・イブニング・テレグラム』の「レアビット狂の夢」です。 のっけから危ないことを言っている男性がいます。「ガスを吸えば現実を忘れられるんだ、ガスのにおいってほんと大好きだよ」。 かれはどこかの部屋にいて、いすがひと…

レアビットとマンガ家マンガ

1905年12月13日『ニューヨーク・イブニング・テレグラム』の「レアビット狂の夢」です。 髪の毛を逆立てた編集者が、「ほら早くしろよ、マンガ家さんよお! おれたちゃあんたのこと待ってんだよ、笑えるものをちょうだいよ! わかる? おもしろいやつね! 聞…

リトル・ニモとクリスタルの間

1907年11月10日『ニューヨーク・ヘラルド』の「眠りの国のリトル・ニモ」です。 ニモとフリップとインプの三人は、洞窟内でダイヤモンドの女王に出会い、彼女につれられて新しい洞窟に入ってきました。しかも1コマ目ですでに出口が見えています。 女王は「あ…

リトル・ニモとダイヤモンドの女王

1907年11月3日『ニューヨーク・ヘラルド』の「眠りの国のリトル・ニモ」です。 三人はダイヤモンドの洞窟に来ています。途中、洞窟内を流れる川にさしかかり、川の向こうに新たな洞窟の入口があって、そこまで飛び石を渡ってこうとするところです。 「大変だ…

レアビットとさくさくのビスケット

1905年12月9日『ニューヨーク・イブニング・テレグラム』の「レアビット狂の夢」です。 「あなた、このビスケットどうかしら。さっくり(light)してるといいんだけど」と、妻が夫にビスケットをのせたトレイをもってきました。夫は「君がつくったんならおい…

レアビットと服をぬいだサル

1905年12月6日『ニューヨーク・イブニング・テレグラム』の「レアビット狂の夢」です。 「おっと、これはまた馬鹿げたことが書いてあるな。われわれがかつてはサルだったって? そんなわけないだろう!」 身なりのよい年老いた男性が、ソファーにふんぞり返…

リトル・ニモとダイヤモンドの洞窟(No.300)

1907年10月27日『ニューヨーク・ヘラルド』の「眠りの国のリトル・ニモ」です。 縦に細長いコマがならんでいて、7コマ目までおなじ形ですね。そしてだんだんとコマがまぶしくなっていきます。この白い背景はなんなんでしょうか。 一行はライオンにまたがり洞…