いたずらフィガロ

むかしのアメリカのマンガについて。

リトル・ニモとスキンヘッド

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 またしても久しぶりのブログ更新すぎて、「ニモ」の話がどこまで進んでいたのかまったく覚えていなかったですよ。でも、何ヶ月も更新していないのに閲覧数が1日1件くらいあって、その1件の人に申し訳ない気持ちをずっと持っていたんですよ!本当に!

 

 ...あらためて「眠りの国のリトル・ニモ」の物語状況を確認しますと、主人公ニモ(薄いオレンジ色)、悪友フリップ(緑色)、それにジャングル・インプ(茶色)の3人が、眠りの国の宮殿で迷子になっているところです。

 

 というわけで上の画像は、1908年1月5日『ニューヨーク・ヘラルド』掲載の、「眠りの国のリトル・ニモ」エピソードです。

 

 1コマ目に、「ニモ発見につながる情報の提供者に1000億ドル」と貼紙がありますね。眠りの国を治めるモルフェウス王が懸賞金を出しています。

 

 ニモたちは宮殿内を歩きまわって、ちょうど理髪店にやってきました。でも理髪師がいないので(ニモを探しに出ていて不在)、自分たちで髪を切ろうとします。

 

 するとフリップが思い切りよく、インプとニモをスキンヘッドにしてしまいます。とくに不満のないふたり。

 

 フリップはヘアトニックを香水だと勘違いして、首のあたりにヘアトニックをつけてのばします。なので最下部の大きなコマではあごひげがたっぷり生えてしまっています。

 

 ちょうどそのコマでは、衛兵が通りかかったところでしたが、ニモたちの髪型がそれまでと違うので、「ニモは黒のカーリーヘアだからあれは違うな」と言って去ってしまいます。理髪店なんだから髪型が変わる可能性くらい考えてほしいところですが、そんなわけで、ニモたちの迷子はまだまだつづきます。