いたずらフィガロ

むかしのアメリカのマンガについて。

レアビットと写真撮影

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 1906年2月13日『ニューヨーク・イブニング・テレグラム』の「レアビット狂の夢」です。

 

 男が写真撮影に臨んでいます。1コマ目、カメラマンは「もうすこしシリアスな顔で」と、あまり笑い顔にならないよう男に言っています。

 

 なので男は、もっと真面目な顔にしようと口をきつく閉じるのですが、今度はカメラマンに「シリアスすぎます」と言われてしまいます。

 

 男はカメラマンに言われるがまま、顔をあれこれ微妙に変えてみますが、その都度カメラマンにダメ出しされます。

 

 そして8コマ目、カメラマンが慌てて「はやく顔を変えてください! カメラが壊れてしまう!」と叫びます。なるほどこの顔はカメラを壊してしまう顔なんですね。上下の歯が見えているのがダメなんでしょうか。

 

 カメラマンの叫びもむなしく、次のコマでカメラが爆発します。爆風でカメラの破片が男にぶつかっているようです(でもなんとなく、男が発光しているようにも見えますが...)。

 

 今とはちがって昔は写真一枚撮るのも大がかりで、良い写真を撮るためには、撮影する人だけでなくされる人もいろいろと体の訓練が必要だったんですねきっと。