いたずらフィガロ

むかしのアメリカのマンガについて。

レアビットと地獄のチーズ

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 1904年12月2日の『ニューヨーク・イブニング・テレグラム』紙に載った「レアビット狂の夢」です。

 

 死後の世界の話ですね。最初のコマで、男が「車にぶつかっちゃったな...天国にはどう行けばいいのやら」と言っています。それで次のコマで、天国への行き方を鬼に聞くんですが、鬼は「バカじゃねえの」って感じで、男の目的地がここであることを伝えます。

 

 鬼は「おまえマンハッタンから来たんだろ?」と言ってます。やっぱりニューヨークの車は、猛スピードで走るものばかりだったんでしょうか。

 

 男は、くま手で放り投げられて、熱々のチーズの上に落ちます。チーズは体にまとわりついて、男がここから抜け出そうともがけばもがくほど、男はチーズと一体化していきます。

 

 さらにつらいのは、このチーズがリンバーガー(Limburger)だということです。お時間のある方は、ちょっと「リンバーガー」で検索してみるといいと思いますが、これがめちゃくちゃ臭いチーズらしい。この臭さは、わたしたち人間が皮膚に持っている「リンネス菌」というバクテリアが原因であり、またわたしたちの体臭の原因でもあるようです。

 

 つまり、体臭チーズってことですかね(最悪だオエェ...)

 

 いつか、リンバーガーでレアビットを作る日が来るのでしょうか。