いたずらフィガロ

むかしのアメリカのマンガについて。

2016-03-01から1ヶ月間の記事一覧

イエロー・キッドと雄鶏ファイト

1896年11月29日『ニューヨーク・ジャーナル』の「イエロー・キッド」です。 「イエロー・キッドとビリヤード」(イエロー・キッドとビリヤード - いたずらフィガロ)と同日のマンガです。また、このエピソードは11月22日の「イエロー・キッドと七面鳥」(イ…

イエロー・キッドとビリヤード

1896年11月29日『ニューヨーク・ジャーナル』の「イエロー・キッド」です。 ビリヤードですね。キャプションには「イエロー・キッドがつれてきた A・モンクが、マクファデン通りのビリヤード大会を盛り上げる」とあります。ビリヤードのことは英語で pool と…

レアビットと人間大砲

1905年5月13日『ニューヨーク・イブニング・テレグラム』の「レアビット狂の夢」です。 以前にもありましたが、また戦争ネタですね。日露戦争中ですので。 最初のコマで、えらそうな人が「向こうが勝ってるな。こっちはもう砲弾がないぞ。どうするんだお前た…

レアビットとダイナマイトの箱

1905年5月10日『ニューヨーク・イブニング・テレグラム』の「レアビット狂の夢」です。 ダイナマイトと書かれた箱が大量に積んであるなかで、それらの管理を任されてる人と、タバコを吸ってる人とが取っ組み合いをし、そのうちダイナマイトが爆発するという…

リトル・ニモと海水浴

1906年8月19日『ニューヨーク・ヘラルド』の「眠りの国のリトル・ニモ」です。 ニモたちは海にやってきました。バラの香りのする海だそうです。2コマ目でもう着替えていますね。お姫さまは海に入って泳ぐような服には見えませんが、この当時はこうだったのか…

リトル・ニモとアンブレラ・ツリー

1906年8月12日『ニューヨーク・ヘラルド』の「眠りの国のリトル・ニモ」です。 巨大な蝶がニモとお姫さまを取り囲んでいるコマからスタートです。蝶は彼らになついているようです。羽の模様がぜんぶちがっていて、どれも複雑な形と色をしているので、まずは…

イエロー・キッドと生計の立て方

1896年11月22日『ニューヨーク・ジャーナル』の「イエロー・キッド」です。 「イエロー・キッドと七面鳥」(イエロー・キッドと七面鳥 - いたずらフィガロ)と同日のコミック・ストリップ(コマが複数あるもの)です。タイトルは「多才なイエロー・キッドが…

イエロー・キッドと七面鳥

1896年11月22日『ニューヨーク・ジャーナル』の「イエロー・キッド」です。 さて、どこから取りかかるべきか...。隙間が全然ない紙面ですね。 比較的目立つのはやはり、前景のイエロー・キッドと、画面右側を向いてこどもたちを驚かせている七面鳥、それとい…

レアビットと葉巻と魚雷

1905年5月8日『ニューヨーク・イブニング・テレグラム』の「レアビット狂の夢」です。 男がボートの上でタバコを吸ってます。「さあて、このハバナ産の葉巻に火をつけて、いまからたっぷり楽しみたいと思いまーす。水の上で吸うのがいちばんおいしいよね。あ…

レアビットと片すみのやせた男

1905年4月29日『ニューヨーク・イブニング・テレグラム』の「レアビット狂の夢」です。 電車内でしょうか、ふたりの男性が新聞を読みながら座っています。そのうちひとりは片すみに座っていて、読者のほうを向きながら「すみっこに座るの好きなんだよね、自…

リトル・ニモと竜の口とフリップ

1906年8月5日『ニューヨーク・ヘラルド』の「眠りの国のリトル・ニモ」です。 なんか、コマの数が少ないですね。5コマしかない。一コマが大きいのはやっぱり大きな竜がいるからでしょうね。大きなものは大きく描きたい。それにいちばん下のコマも、物語のク…

リトル・ニモと竜のしっぽ

1906年7月29日『ニューヨーク・ヘラルド』の「眠りの国のリトル・ニモ」です。 これまでの「リトル・ニモ」は、Little Nemo in Slumberland とタイトルが描かれたコマがいちばん上にあって、その次に①と記してあるコマが置かれていましたが、このマンガから…

イエロー・キッドとフットボール開幕

1896年11月15日『ニューヨーク・ジャーナル』の「イエロー・キッド」です。 先日紹介した、「女性たちのフットボール」(イエロー・キッドと女性たちのフットボール - いたずらフィガロ)と同日のマンガです。「女性たちのフットボール」では、アーチー・ガ…

イエロー・キッドと女性たちのフットボール

1896年11月15日『ニューヨーク・ジャーナル』の「イエロー・キッド」です。 これは日曜付録『アメリカン・ユーモリスト』の表紙ですね。真ん中に大きく、イエロー・キッドと、この付録のシンボル・キャラクターの女性が描かれています。彼女に名前はないのか…

レアビット7号と「リトル・ニモ」邦訳書について

日曜日に食べた、レアビット7号です。 今回は食パンでつくりました。それと、6号紹介のときに言いましたが、リー・ペリン社のウスターソースを使いました。 いやあ、リー・ペリン社のウスターソース、これまでのものと味がちがいますね。かなりスパイシーで…

レアビットと賃上げ要求

1905年4月26日『ニューヨーク・イブニング・テレグラム』の「レアビット狂の夢」です。 「よし! 支配人に強く言ってやるぞ。図々しくいけばいいんだ(If I could feel big and nervey now)」と、総支配人のオフィス前で意気込んでいる男性がいます。一戦交…

レアビットと500万ドルの悲劇

1905年4月22日『ニューヨーク・イブニング・テレグラム』の「眠りの国のリトル・ニモ」です。 身なりのよい男性ふたりが、椅子に座りながら話をしています。内容はこうです。「わたしはあなたに実験を試みてもらいたいのですよ。500万ドルを差し上げますから…

リトル・ニモと竜の口

1906年7月22日『ニューヨーク・ヘラルド』の「眠りの国のリトル・ニモ」です。 前回お姫さまがほのめかしていたように、これからニモとお姫さまは眠りの国の観光に出かけます。①のコマでお姫さまが「いちばん素敵な庭園をお見せしましょう」とニモに言ってい…

リトル・ニモとお姫さまのキス

1906年7月15日『ニューヨーク・ヘラルド』の「眠りの国のリトル・ニモ」です。 先週、ニモはようやくお姫さまに謁見できまして、タイトルのコマで家来たちがマイムマイムやって喜んでます(マイムマイムの振り付けは1937年に作られたようですが)。 フリップ…

イエロー・キッドとホースショー

1896年11月8日『ニューヨーク・ジャーナル』の「イエロー・キッド」です。 以前にドッグショーがありましたが、今回はホースショーです。しかし本物の馬は一頭しかおらず、それもひどく痩せています。 イエロー・キッドは「マディソン・スクエア・ガーデンの…

イエロー・キッドともうすぐ大統領選挙

1896年11月1日『ニューヨーク・ジャーナル』の「イエロー・キッド」です。 1896年11月3日の大統領選挙の結果、共和党の候補者ウィリアム・マッキンリーが当選し、第25代アメリカ大統領になります。上のマンガは、その直前に描かれたものです。民主党支持の『…

レアビット6号と「レアビット」の論文について

昨夜食べたレアビットです。明日がわたしの誕生日ということで、前祝いとして妻にいろいろ料理を作ってもらったのですが、上はそのうちの一品です。 しかし、妻は他の料理の準備に忙しかったためか、レアビットの一般的な材料のひとつであるマスタードを今回…

レアビットとループ・ザ・ループ

1905年4月19日『ニューヨーク・イブニング・テレグラム』の「レアビット狂の夢」です。 自動車ですね。女性が運転しているようです(右ハンドルなのか)。となりに男性が乗っています。 女性によると「わたしがループ・ザ・ループ好きだって知ってる? やっ…

レアビットと増殖するわたしたち

1905年4月15日『ニューヨーク・イブニング・テレグラム』の「レアビット狂の夢」です。 ただ事でない感じがひと目ですぐ伝わってくるマンガですね。同じ人がいっぱいいます。 さいしょは、老紳士がひとりいるだけです。「春はすばらしい、さわやかな朝の散歩…

リトル・ニモとお姫さまがようやく会えました

1906年7月8日『ニューヨーク・ヘラルド』の「眠りの国のリトル・ニモ」です。 ほんと、ようやく会えました。いちばん下のコマで、ニモとお姫さまがついにご対面です。連載開始が1905年10月15日でしたので、およそ9ヶ月の旅でした。せっかく会えたのに、ニモ…

リトル・ニモと飛んできたフリップ

1906年7月1日『ニューヨーク・ヘラルド』の「眠りの国のリトル・ニモ」です。 タイトルのコマでは、キャンディとお姫さまとドクター・ピルが並んで立っています。キャンディは「ニモも玉座のすぐ前に来てたのに...」と残念な顔をし、お姫さまは「その薬をフ…

イエロー・キッドと乙女とカラス

1896年11月1日『ニューヨーク・ジャーナル』の「イエロー・キッド」です。 いちばん上に「American Humorist, Colored Comic Weekly of the New York Journal」と付録のタイトルが書かれてありますので、これは表紙ですね。女の子とカラスは、この付録のイメ…

イエロー・キッドのはじめてのコミック・ストリップ

1896年10月25日『ニューヨーク・ジャーナル』の「イエロー・キッド」です。 前回ご紹介した「イエロー・キッド」(イエロー・キッドとマクファデン通りのパレード - いたずらフィガロ)もじつは1896年10月25日のものです。前回のマンガは『ジャーナル』の日…