いたずらフィガロ

むかしのアメリカのマンガについて。

2016-02-01から1ヶ月間の記事一覧

レアビットとワニ皮のバッグ

1905年4月12日『ニューヨーク・イブニング・テレグラム』の「レアビット狂の夢」です。 全体をひと目見て、大まかな話の流れはわかります。女性の手にしているバッグが巨大なワニになっていって、最後は女性を食べてしまう、というものですね。ただよく見る…

レアビットと10人の妻

1905年4月8日『ニューヨーク・イブニング・テレグラム』の「レアビット狂の夢」です。 いきなり男性の口から後悔の言葉がもれ出しています。「ユタ州になんか来なければよかった、モルモン教に入らなければよかった、妻を10人も迎えるんじゃなかった」だそう…

リトル・ニモと玉座の間

1906年6月24日『ニューヨーク・ヘラルド』の「眠りの国のリトル・ニモ」です。 いよいよニモがお姫さまに会えるときが近づいてきました。お供のキャンディはすでに先週、一度お姫さまに会っていて、ニモがもうすぐお姫さまのもとにやってくることを伝えてい…

リトル・ニモと赤と緑と青

1906年6月17日『ニューヨーク・ヘラルド』の「眠りの国のリトル・ニモ」です。 ②、③、④のコマが、それぞれ赤、緑、青の色に染まっているのがひときわ目につきますね。カラー印刷ならではの遊び心です。 タイトルのコマに戻ると、家来がお姫さまに向かって「…

イエロー・キッドとマクファデン通りのパレード

1896年10月25日の『ニューヨーク・ジャーナル』紙に掲載された「イエロー・キッド」です。 掲載紙が『ワールド』ではなく『ジャーナル』です。掲載紙についてまとめると、 ・1896年10月4日、『ワールド』でアウトコールトの「イエロー・キッド」最終回 ・189…

イエロー・キッドとダイム・ミュージアム

1896年10月4日『ニューヨーク・ワールド』の「イエロー・キッド」です。 イエロー・キッドがリズと踊ってます。寝巻きに「リズとワルツできちゃった」って書いてますね。すぐ右側では別の男女も踊っていて、楽しげな雰囲気です。 一方、画面左下には女の子ふ…

レアビットとレスリング・ショー

1905年4月5日『ニューヨーク・イブニング・テレグラム』の「レアビット狂の夢」です。 芸人レスラーがライオンと格闘しています。当時のサーカスなどで、見世物としてあったんでしょうかね。いろいろな動物がさまざまな見世物で活躍していましたし、マッケイ…

レアビットと汗だくの男(No.100)

1905年4月1日『ニューヨーク・イブニング・テレグラム』の「レアビット狂の夢」です。 今日がちょうど100回目の投稿です。これまでブログを読んでくださったすべての人に感謝しております。この調子で200回、300回とやっていければと思ってます。 さて、キリ…

リトル・ニモと秘密の地下通路

1906年6月10日『ニューヨーク・ヘラルド』の「眠りの国のリトル・ニモ」です。 前回、お姫さまのそばにいたドクター・ピルですが、今回はニモのところにやってきました。お姫さまの体調がすぐれず、早くニモを連れてこなければという思いで、自らニモのもと…

リトル・ニモとジャイアント・フリップ

1906年6月3日『ニューヨーク・ヘラルド』の「眠りの国のリトル・ニモ」です。 まずは、初登場のドクター・ピル。タイトルのコマの真ん中にでーんとすわって、横たわるお姫さまの様子を見ています。脈をとっているんですかね。「ニモを連れてこないとお姫さま…

イエロー・キッドとアスレチック・クラブ

1896年9月27日『ニューヨーク・ワールド』の「イエロー・キッド」です。 アスレチック・クラブということで、たしかにこどもたちがいろいろな運動をしています。ブランコ、つり輪、マット運動、ボクシング、鉄棒などが行われています。ボクシングをしてるふ…

イエロー・キッドと仲間入りの儀式

1896年9月13日『ニューヨーク・ワールド』の「イエロー・キッド」です。 このマンガもいろいろと書いてありますね。まずいちばん下のキャプションですが、「ホーガン横丁での秘密結社の入会式(A Secret Society Initiation in Hogan's Alley)」と書いてま…

レアビットと一本の髪の毛

1905年3月29日『ニューヨーク・イブニング・テレグラム』の「レアビット狂の夢」です。 「なんてステキなんだ、大好きだよ」「わたしもよ、愛してるわ」という夫婦の会話から始まります。「レアビット狂の夢」が、作中人物に何の災難も降り掛かることなく物…

レアビットと巨大な宝石

1905年3月25日『ニューヨーク・イブニング・テレグラム』の「レアビット狂の夢」です。 男が「うわ、またつまずいた」というシーンから始まります。よく見ると、つまずいている足の周辺で小石が跳ね上がっていますね。帽子も頭から外れています。 私は絵を描…

リトル・ニモと第四の門

1906年5月27日『ニューヨーク・ヘラルド』の「眠りの国のリトル・ニモ」です。 前回はニモが巨人になって、そのあと小人になってしまったのですが、今回ふたたび巨人になって登場です。第四の門を通過するためには巨人にならなくてはいけない、なぜなら第四…

リトル・ニモとジャイアント・ニモ

1906年5月20日『ニューヨーク・ヘラルド』の「眠りの国のリトル・ニモ」です。 今回のマンガは、ニモとフリップの関係に、転機が訪れます。 タイトルのコマでは、中央の家来が手紙を持ち、他の家来たちがそれを取り囲んでいます。手紙にはニモのことが書かれ…

イエロー・キッドと李鴻章

1896年9月6日『ニューヨーク・ワールド』の「イエロー・キッド」です。 李鴻章。まさかの登場ですね。李鴻章は、日清戦争の講和条約(下関条約・1895年)で大使として調印に臨んだ人です。1896年、ロシアのニコライ2世の戴冠式というイベントがあったのです…

イエロー・キッドとテニス大会

1896年8月30日『ニューヨーク・ワールド』の「イエロー・キッド」です。 まあいつものようにこどもたちが密集してますが、どうやらテニス大会ということのようです。ネットが張られていますね。漁で使う網でしょうか。錨で固定されています。 イエロー・キッ…

レアビットと困惑する仕立屋

1905年3月22日『ニューヨーク・イブニング・テレグラム』の「レアビット狂の夢」です。 「一着仕立ててくれないか、急いでるんだが、ぴったりなのが見つからなくてね」と、客がやってきます。店員は「お任せください」と自信満々に答えています。 どうしてこ…

レアビットと暴走列車

1905年3月18日『ニューヨーク・イブニング・テレグラム』の「レアビット狂の夢」です。 列車が暴走してますね。見たところ蒸気機関車ではなさそうですが、じゃあ電車かといわれると、架線もないですよね。電池式? 電車はつねに、画面のこちら側に向かってや…

リトル・ニモと歓迎会

1906年5月13日『ニューヨーク・ヘラルド』の「眠りの国のリトル・ニモ」です。 今回は王様が電報を手にしています。だいたい、以下のようなことが書かれています。「ニモは夜の8時30分に着陸し、人々の熱狂のなか、お菓子クイーンズのバニラ、パイナップル、…

リトル・ニモと歓迎の花火

1906年5月6日『ニューヨーク・ヘラルド』の「眠りの国のリトル・ニモ」です。 カラフルなマンガですね。夢オチ直前のコマの、花火の光もさまざまな色を見せていますが、それだけでなく、花火の光に照らされてなのか、建物の壁面も、コマごとに茶色や緑に変わ…

イエロー・キッドと闘牛

1896年8月23日『ニューヨーク・ワールド』の「イエロー・キッド」です。 前回は北極で暴れていたこどもたちでしたが、今回はホーガン横丁に戻ってきて暴れています。イエロー・キッドは画面右下にいますね。手には赤い布を持ち、闘牛士のようです。闘牛士の…

イエロー・キッドと北極

1896年8月16日『ニューヨーク・ワールド』の「イエロー・キッド」です。 舞台は北極です。北極探検の歴史を振り返ると、1906年にノルウェーの探検家ロアール・アムンセンが北西航路(北アメリカ大陸の北側海路)の横断にはじめて成功し、1909年にアメリカの…

レアビットと怪物ストーブ

1905年3月15日『ニューヨーク・イブニング・テレグラム』の「レアビット狂の夢」です。 男性が「なんでこんな寒いんだ...暖房入れてるはずなのに」とつぶやきながら、ストーブのところに向かっています。 次のコマでストーブが待ち構えています。目と鼻と口…