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いたずらフィガロ

むかしのアメリカのマンガについて。

イエロー・キッドと自転車レース

イエロー・キッド

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 1896年6月21日『ニューヨーク・ワールド』の「イエロー・キッド」です。

 

 昨日紹介したのは馬車旅行の列でしたが、今日は自転車レースの列です。この列は画面を真横に走っていますね。

 

 イエロー・キッドの寝巻きには「ボクはデュガン・キッドだ、かっこいいでしょ」と書いてあり、彼の名がミッキー・デュガンであることはほぼ確定的です。自転車レースの中、イエロー・キッドは自らの自転車を犬に引きずらせ、自分は手綱を操っています。馬車旅行にヒントを得たのでしょうか。

 

 イエロー・キッドの自転車のタイヤもなんかおかしい。ソーセージのように、袋に何か詰めて、それをねじってるんだろうか。それと、後輪の後ろで血に濡れた足がひっそり横たわっていますね。あとは、レース最後尾を走る自転車も面白いです。前についているのは照明とベルでしょうか。タイヤの回転で発電するタイプではなさそうです。乗っている人はブルマをはいているし羽根つきの帽子をかぶってますので女性ですね。

 

 フェンスには広告がたくさん貼ってあります。保険会社や自転車の広告、雑誌や楽譜の広告(「パンツをはいたイエロー・キッド」という歌があるのか...)のようです。

 

 さらにそのフェンスの上では観客が騒いでいます。レースに出ている選手に向けて、投げ縄を飛ばしている子もいますね。画面左上には、昨日のマンガでわたしが気になっていた「ホーガン&ブローガン」がいます。

 

 他にも、どでかい帽子をかぶった女の子(この子も前に登場してます、帽子に描かれた絵はちがいますが)や、タバコを持ってご機嫌の赤ちゃん(やめろ)、その赤ちゃんを持ち上げているおばさん(この人も前に出てた)など、個性豊かな面々がいます。

 

 当時の読者は、「イエロー・キッド」の連載が続くにつれて、ホーガン横丁の人々のことをどんどんわかってきたんでしょうね。それがまた人気を呼び、さらに連載が続く、という好循環があったかもしれません。