いたずらフィガロ

むかしのアメリカのマンガについて。

眠りの国のリトル・ニモ

リトル・ニモとリトル・ニモたち

1906年1月14日の『ニューヨーク・ヘラルド』紙に掲載された「眠りの国のリトル・ニモ」です。 最初の横長のコマでは、ニモがなかなか来てくれなくて寂しがっているプリンセスが登場です。なんでプリンセスはニモに会いたいんでしょうね。どこでどうやってニ…

リトル・ニモとマスケット銃

1906年1月7日『ニューヨーク・ヘラルド』の「リトル・ニモ」です。 この日ニモを連れていこうとするのはインディアンたちです。彼らはまずニモの隣に住む女の子を連れ去って、ニモをおびき寄せる魂胆ですね。期待通り、ニモは外に出てきます。 インディアン…

リトル・ニモと時の神

1905年12月31日の『ニューヨーク・ヘラルド』紙に掲載された「リトル・ニモ」です。 年が明けようとするこの日は、時の神が登場です。砂時計と大鎌を持っていますね。また、タイトルが書かれた一番上のコマの左右には、生まれたばかりの1906年と、老いさらば…

リトル・ニモとトナカイ

1905年12月24日『ニューヨーク・ヘラルド』の「リトル・ニモ」です。いまから110年前のクリスマス・イヴですね。 サンタクロースを待つ間の、子供の胸のドキドキは、しばしば絵本に描かれているように思います。サンタは夜中にこっそりやってくるもので、子…

リトル・ニモとサンタクロースの宮殿

1905年12月17日の『ニューヨーク・ヘラルド』に掲載された「リトル・ニモ」です。 掲載日がクリスマスまであと一週間ほどですので、クリスマスをネタとしたマンガですね。アイシクル(Icicle:つらら)という名の男が、ニモのお供をしています。眠りの国の王…

リトル・ニモとサンドマン

1905年12月10日『ニューヨーク・ヘラルド』の「リトル・ニモ」です。 最初のコマは、線遠近法が強力に効いています。以前(「イエロー・キッド」のときに)、絵の中のはしごを目が想像的に上り下りすると言いましたが、この遠近法のしかけもまた、視線の経路…

リトル・ニモと口の開いた月

1905年12月3日に『ニューヨーク・ヘラルド』紙に掲載された「リトル・ニモ」です。 またしてもこのコマ割り...。中央の五つのコマは、左上→右上→左下→中央(円)→右下、の順番に読みます。 ニモはどんどん月のほうに吸い寄せられ(月が吸ってる?)、わくわ…

リトル・ニモと七面鳥

1905年11月26日『ニューヨーク・ヘラルド』の「リトル・ニモ」です。 真っ先に目がいくのは、中央の大きくて丸いコマだと思います。しかも、中に描かれているのが街を歩く巨大な七面鳥で、家を一軒くわえているという異常なものなので、私たちはこのコマに強…

リトル・ニモとマグーズラ

1905年11月5日の『ニューヨーク・ヘラルド』紙に掲載された、「リトル・ニモ」です。 水棲の怪物マグーズラ(Magoozla)が、ニモを眠りの国へと連れていこうとするエピソードです。Mag(大きい)、Goo(ねばねばしたもの、グーという音)、Ooze(粘液、泥)…

リトル・ニモとマッシュルーム

1905年10月22日の『ニューヨーク・ヘラルド』紙に掲載された、連載2回目の「リトル・ニモ」です。眠りの国のプリンセスがなぜかニモに会いたがっていて、王さまは娘かわいさに、ニモを眠りの国へ連れてくるよう家来たちに命じるのですね。でもうまくいかない…

リトル・ニモのはじまり

1905年10月15日の『ニューヨーク・ヘラルド』紙に掲載された「眠りの国のリトル・ニモ」。連載の初回です。作者はウィンザー・マッケイ。 白い寝巻きの男の子がニモです。ニモは、ベッドのところで「なんか知らないおっさん来た」と怪しむんだけど、とりあえ…