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いたずらフィガロ

むかしのアメリカのマンガについて。

リトル・ニモと赤と緑と青

眠りの国のリトル・ニモ

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 1906年6月17日『ニューヨーク・ヘラルド』の「眠りの国のリトル・ニモ」です。

 

 ②、③、④のコマが、それぞれ赤、緑、青の色に染まっているのがひときわ目につきますね。カラー印刷ならではの遊び心です。

 

 タイトルのコマに戻ると、家来がお姫さまに向かって「ようやくリトル・ニモを連れてまいりました(I am here at last, and I have brought little Nemo with me)」と言っていますので、これはキャンディですね。

 

 ただ、ここにはニモがいません。キャンディによると「船が接岸したときに事故が起きました。あと一週間かかります、彼は最後の最後で起きてしまった(at the barge landing, an incident occurred that will keep him from your presence for another week. He woke up at the last minute)」だそうです。

 

 つまりこのコマは、いちばん上にありますが、物語世界のなかの時間としては最後のものです。キャンディは、本当はニモをここに連れてきているはずだったのだが、事故が起きてニモが目覚めてしまったので、やむなく自分ひとりだけここに来た、というわけですね。お姫さまはまたしても待ちぼうけです。

 

 どうでもいいけどお姫さまのドレスすごいですね。かたちが整いすぎている。ここまで歩いてきて、立ったまま召使いにドレスを整えてもらって、このあともこのまま立っているんでしょうか。それとも、ドレスのなかに鉄骨でも組んであるのか。

 

 いちばん下のコマでは、ドクター・ピルが水に落ちています。これがキャンディ言うところの事故ですね。その前のコマ(④)で、キャンディが「陸に上がるときに気をつけてくださいね(Be careful, there, when we land)」と壮大にフラグを立てていて、ドクター・ピルがそれを早々に回収しました。