いたずらフィガロ

むかしのアメリカのマンガについて。

イエロー・キッド

イエロー・キッドと牧場

1896年7月19日『ニューヨーク・ワールド』の「イエロー・キッド」です。 あれ、イエロー・キッドがいない...と思って探してみると、今回は上のほうにいました。木にのぼっていますね。右手には指揮棒を持って、それにあわせて少年たちが歌っています。左手に…

イエロー・キッドと政治集会

1896年7月12日『ニューヨーク・ワールド』の「イエロー・キッド」です。 またもや大統領選挙が主題です。以前は共和党のマンガがありましたが(イエロー・キッドと共和党 - いたずらフィガロ)、今回は民主党マンガですね。ホーガン横丁で民主党の集会が行わ…

イエロー・キッドと独立記念日(爆竹)

1896年7月5日『ニューヨーク・ワールド』の「イエロー・キッド」です。 アメリカ独立記念日のマンガですね。前年にも独立記念日の回はありました(イエロー・キッドとグロリアス・フォース - いたずらフィガロ)が、前回とはまったくちがって今回はかなり騒…

イエロー・キッドと自転車レース

1896年6月21日『ニューヨーク・ワールド』の「イエロー・キッド」です。 昨日紹介したのは馬車旅行の列でしたが、今日は自転車レースの列です。この列は画面を真横に走っていますね。 イエロー・キッドの寝巻きには「ボクはデュガン・キッドだ、かっこいいで…

イエロー・キッドと馬車旅行

1896年6月7日『ニューヨーク・ワールド』の「イエロー・キッド」です。 タイトルを「馬車旅行」としていますが、馬は一頭もいません。ロバが一頭と、あとは犬、猫、豚、ヤギかな。馬のおもちゃならありますね。画面の真ん中で黒人少年が乗っています。 イエ…

イエロー・キッドとホーボーケン

1896年5月31日『ニューヨーク・ワールド』の「イエロー・キッド」です。 イエロー・キッドの顔、いつもとちがうと思いませんか? それもそのはずで、このマンガの作者はいつものアウトコールトではなく、友人のジョージ・ラクス(George Luks)という漫画家…

イエロー・キッドとコニー・アイランド

1896年5月24日『ニューヨーク・ワールド』の「イエロー・キッド」です。 ...なんかこのイエロー・キッド、絵が雑というか、てきとうな感じがするのはわたしだけでしょうか。画面左下にいる、バケツを持った星パンツの子とか、手をつないでる子とか(お兄ちゃ…

イエロー・キッドと共和党

1896年5月17日『ニューヨーク・ワールド』の「イエロー・キッド」です。 政治がネタになっています。わたしは政治の歴史についてはそれほど詳しくないので、このマンガの魅力をどこまで伝えきれるか...。 まず、真ん中の象から説明しますと、象はアメリカ共…

イエロー・キッドとデュガン家の引っ越し

1896年5月3日『ニューヨーク・ワールド』の「イエロー・キッド」です。 引っ越しの場面です。が、仲のよかった隣人との別れを惜しむといったものではなく、出ていく側も見送る側も「せいせいした」という感じですね。 「ホーガン横丁でいちばんの邪魔者がい…

イエロー・キッドのダブルヘッダー

1896年4月26日の『ニューヨーク・ワールド』に掲載された「イエロー・キッド」です。そして、このマンガのすぐ下に、 このマンガが掲載されました。新聞一ページまるまる「イエロー・キッド」です。 上から見ていきましょう。ホーガン横丁の子供たちが動物に…

イエロー・キッドと野球死合

1896年4月12日の『ニューヨーク・ワールド』に掲載された「イエロー・キッド」です。 いつものことですが、野球と言いつつやってることは野球ではないですね。野球の審判はふつう斧など持っていない。まあ、「こんなの野球じゃねえよ」とかいう発言は、その…

イエロー・キッドとイースター

1896年3月22日の『ニューヨーク・ワールド』に載った「イエロー・キッド」です。 前回は政治がテーマでしたが、今回は年中行事ネタです。復活祭ですね。わたし自身は全く縁のないイベントで、一度もイースターを楽しんだことはないのですが、イエロー・キッ…

イエロー・キッドと戦争の不安

1896年3月15日の『ニューヨーク・ワールド』に掲載された「イエロー・キッド」です。 少年たちがプラカードを持って立っています。彼らの前には剣を持った少年がいて、デモを先導しているようです。星条旗もいくつか見えます。 イエロー・キッドは前景の、中…

イエロー・キッドとドッグショー

1896年2月16日『ニューヨーク・ワールド』の「イエロー・キッド」です。 見てすぐに、犬の騒々しさが伝わってきます。吠え立ててる犬がけっこういますね。柵の外にいる女性の耳をふさぐ仕草も、この場所のうるさいことを示しています。 画面左上に「足かせ禁…

イエロー・キッドと結婚式

1895年11月10日の『ニューヨーク・ワールド』紙に掲載された「イエロー・キッド」です。 95年ですので、イエロー・キッドはまだ主役ではありません。ていうかどこにいるの?...と探してみると、花嫁の付添人の前に小さな子供がふたりいて、そのうち奥にいる…

イエロー・キッドとゴルフ

1896年1月5日の『ニューヨーク・ワールド』紙に掲載された「イエロー・キッド」です。 イエロー・キッドが...いますね。画面手前を横切る通りに立っています。黄色い寝巻き、耳の大きな顔、こちらに向けられる視線。まぎれもなくイエロー・キッドです。(ア…

ケイシーでの乱闘

1895年12月22日の『ニューヨーク・ワールド』紙に掲載された、リチャード・アウトコールトのマンガです。 上のタイトルによると、この場面はアメフトのようですが、たしかにボールが転がっていたりゴールポストが描かれていたりするものの、やっている内容は…

イエロー・キッドとクリスマス

1895年12月15日の『ニューヨーク・ワールド』紙に掲載された「イエロー・キッド」です。 もうすぐクリスマスということで、ホーガン横丁もにぎわいを見せています。ベランダには「サンタさんへ:煙突がないのではしごを使ってください」と書かれたボードがあ…

イエロー・キッドとグロリアス・フォース

1895年7月7日『ニューヨーク・ワールド』紙の「イエロー・キッド」です。 「グロリアス・フォース」、輝かしき7月4日の独立記念日は、全米がお祝い気分の夏祭りであり、夏祭りといえば不良たちが暴れるに決まってます。上のマンガは「祭のあと」の状況ですね…

イエロー・キッドのはじめてのカラー

1895年5月5日『ニューヨーク・ワールド』紙の「ホーガン横丁」です。 作者リチャード・アウトコールトはそれまでも雑誌に「ホーガン横丁」を描いていて、それが『ワールド』紙に再録されたこともありましたが、上のマンガは「ホーガン横丁」がはじめてカラー…

イエロー・キッドの引っ越し

1896年10月18日の『ニューヨーク・ジャーナル』紙に掲載されたイエロー・キッド。 この二週間前まで、イエロー・キッドは『ニューヨーク・ワールド』紙に掲載されていましたが、上のマンガから『ジャーナル』に移籍しました。イエロー・キッドの人気に目を付…

イエロー・キッドと哀れなパツィー

「なあリズ、パツィーは死んだのか?」 「そうよ、ひどい死に様だったわ。かわいそうにあの子、死ぬ前の二日間は何も食べられなかったの。感謝祭までもう少しだったのに、ここで飢死にするしかなかったのよ。」 1895年11月24日の『ニューヨーク・ワールド』…

イエロー・キッドと野犬捕獲人

1896年9月20日の『ニューヨーク・ワールド』紙に掲載された漫画「イエロー・キッド」です。「イエロー・キッド」というタイトルは、手前にいてこっちを見ている黄色い少年の姿からとられたものです(正式なタイトルは、しいて言えば「ホーガン横丁」)。作者…