いたずらフィガロ

むかしのアメリカのマンガについて。

ジグスと改良一輪車

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 1913年1月17日と1月26日の『オマハ・デイリー・ビー』に掲載された「親爺教育」です。

 

 上のエピソードは、ちょうどジグスの娘がプロポーズされているところから始まります。2コマ目で男性がひざまずいています。

 

 ところが3コマ目でジグス登場です。「ちょっとわたしの発明を見せたくてな」だそうで、次のコマで手押しの一輪車を男性に見せています。「いい改良をしたんだよ」と自慢してますね。で、男性は「いや、私はもう行かないと」と言って、結局プロポーズはなかったことに。

 

 娘は「お父さん、自分のしたこと何もわかってない!」と泣いてしまうのですが、これに対するジグスの返答はこうです、「わかってないだって? そんなことない、この一輪車はアメリカ中のレンガ運び(hod carrier)が使うはずなんだ」。まあわかってないわけです。

 

 下のエピソードも、わかってないジグスの話です。だらしない格好で新聞を読んでいると、マギーが「ジョーンズさんが来るから着替えてきて」と言うので、ジグスはいったん引っ込みます。

 

 ですが、すでにジョーンズさんが来ているにもかかわらずジグスはだらしない格好のまま現れ、「いや新聞をとりにきただけでね、こんにちはジョーンズさん」と挨拶してしまいます。

 

 「どうしたの? ジョーンズさんも新聞読みたかった?」というジグスの問いかけに、マギーは「話しかけないでちょうだい」とムカついてますね。

 

 というわけで、妻と娘に失望される日々のジグスです。