いたずらフィガロ

むかしのアメリカのマンガについて。

レアビットと目覚まし時計

f:id:miurak38:20200421160910p:plain

 1906年1月25日『ニューヨーク・イブニング・テレグラム』の「レアビット狂の夢」です。

 

 目覚まし時計が鳴ったのでそれを止めようとするのですが、この時計は音が鳴るだけじゃなくてあちこち跳ね回ります。けっこう動きが速く、しかも軌道が読めないので、つかまえるのが大変です。

 

 男はどうやら9コマ目で時計をつかまえますが、それで時計がおとなしくなるわけでもなく、男の手のなかではしゃぎ回っているので男は「イタタ!」と言ってます。線がぐちゃぐちゃに描かれていて、時計がどこにあるのかもよくわかりません。

 

 「おいおい、15分しか寝てないのかよ」とは、起きた男の言葉です。寝入ってすぐに悪夢を見るとは、レアビットのパワー恐るべしです。